ゼルガディス関連

・ゼルが魔法を修得したのはキメラになってから。人間時代の魔力はラ・ティルトが発動できるかどうか怪しいレベル。
・ゼルの身長は178cm。誕生日は秋頃。
・ブロウ・デーモンは亜人種。さほど強くないが、魔力は人間以上。
・キメラ化されたのは、小説本編より3年前の18〜19歳の時。
 

アメリア関連

・アメリアの身長は155cm。(ただし今も成長中) 誕生日は夏頃。
・姉は白蛇のナーガ。
・母親はアメリアの幼い時に、政治絡みで暗殺された。
・正義オタクとなったのは母親の暗殺事件が原因。
 

リナ関連

・姉ちゃんの事は魔族側からの襲撃を恐れて、神族側のトップシークレット。
・リナの父親は黒髪、母親はブロンドで、姉ちゃんはリナと同じく栗色。
・父親&母親は元傭兵。(母親は魔導士という説もあり)
・リナの身長は147cm。誕生日は11月初旬。
・ガウリイとリナの年齢差は6歳、誕生日でズレると7歳。
 

ガウリイ関連

・先祖のラウディは一時期エルフと恋仲になったけど、年齢差(人間が大人になってもエルフは見た目子供)が原因でゴールインならず。
・出身はエルメキア帝国。
・性格が北斗の拳のラオウ、外見がトキというすごい兄ちゃんがいた。(現在は故人)
・光の剣をめぐって、家庭・親族内でモメていたようだ。
・ガウリイの身長は182cm。誕生日は春頃。
 

魔族関連

・ゼロスが持っていたタリスマンは、降魔戦争でドラゴン壊滅の褒美としてもらったもの。
・ゼロスの年齢は、1235歳。
・カタートで眠っている魔王は人間名レイ=マグナス。ブラスト・ボムやドラグスレイブを開発した伝説の魔導士。魔王化のきっかけはルーク同様、大切な人(友人?)を亡くしたせい。
 

ナーガ関連

・本名グレイシア=ウル=ナーガ=セイルーン。フィリオネル王子の長女でアメリアの姉。
・セイルーンから定期的に生活費をもらってる。
・衣装は母親の形見。呪術の手ほどきも母親から。
・母親を暗殺したアサッシン・ブーレイに復讐を果たした。
・血に弱いのは母親の暗殺事件が原因。
 

その他

・ゼフィーリアの女王(エターナルクイーン)は水竜王の知恵を受け継いでいて、不死とも言われている。
・エルメキア帝国は砂漠の国。
・スレイヤーズ世界では、神官は神を祭る実務的な存在、巫女は神との仲立ちをする象徴的な存在。
・金貨1枚=銀貨20枚=銅貨400枚=4万円。(特に指定がなければ銀貨での枚数)
 

  • 純魔族の戦闘時の容貌。
    • ゾロム - 戦闘中に巨大化と言うアニメオリジナル展開。
    • シャブラニグドゥ - 封印解除後、レゾの肉体が異様に変容し、原作と全く異なる超巨大怪物型になる。
    • ゼロス - 得意の攻撃手段或いは本性と目される「黒い錐」が、アニメ版では殆ど描写されていない。
    • セイグラム - 本編第6巻の話が省略されている都合上、再登場時にデザインが変化しない。
    • カンヅェル - 人間に成りすましている時は原作に依拠した姿形だが、戦闘時には原作を逸脱し巨大化する。
    • マゼンダ - 人間バージョンだけでなく、原作では描かれなかった戦闘バージョンも登場する。
    • レッドとグレイ - ギャグ的演出として、巨大な一つ目が浮かぶ場合がある。
    • ガーヴ - 力を行使する際、たまに竜を連想させるオーラを全身から発散させる。
      • 魔族にとって物質世界での姿は仮初めに過ぎず、大きな意味を為さない。従って、巨大化したり無闇に迫力有る容姿へ化けても、対象の恐怖を増大させる程度しか効果はなく、容姿に関わらず力自体を感じ取るリナ達には効果が薄い。原作設定に反する演出をアニメ版が採用し続けたのは、映像作品としての見栄えを優先した為と考えられる。アニメ版ではごく一部だが神のビジュアルも描写されており、その際は魔族同様に巨体を誇る怪物状(主に竜)で表現されている。尚、魔族の外観に関する詳細は、スレイヤーズの項の魔族の節を参照。
  • アメリアの設定
    • 初登場の仕方が原作とアニメでは全く異なる。
    • 原作は「リナと同じぐらいの年で、リナよりも背が高い」となっているが、アニメでは「リナの妹分(年下)で、リナよりも背が低い」となっている。
    • リナのことを原作では単に「リナ」と呼ぶが、アニメでは「リナさん」とさんづけで呼んでいる。
    • 原作では特に描写がないのに対して、アニメでは「胸が大きい」ことが強調されている。
    • 原作では使えないことになっている翔封界(レイウィング)が使えることになっている。
    • 原作ではややドライな所のあるサバサバした気性として描写されているが、アニメではホットでリリカルな恋愛沙汰を好む少女として表現されている。
    • 原作では8巻で腕を組んだ挿絵からゼルガディスとのカップリングが論争を引き起こしていたが、恋愛らしき描写はなかった。しかしアニメでは無印の終盤あたりからゼルガディスをはっきり異性として意識する描写が見られ、ゼルガディスもまんざらではない様子とされている。NEXTやTRYではゼルガディスに近寄る異性に焼きもちを妬いたりする。
  • エリスの設定
    • 初登場の仕方が原作とアニメでは全く異なる。
    • 原作では敵でありながら味方に成りすましてリナ一行に潜り込むが、アニメ版では当初から対立している。
    • 原作ではエリシエル=ヴルムグンと言う本名が後に明示されるが、アニメ版では終始「エリス」の名で通る。
    • 黒のボンデージ系ファッションにデザインが変更されている。
  • ザナッファーの設定
    • 原作では本編第5巻に登場し、サイラーグとは異なる場所で、コピーレゾとも無関係。しかしアニメ版ではサイラーグにてコピーレゾが装備者となる。
    • 原作では鎧状だが、アニメ版では直接手に触れる事ができないオーラ状の外観になっている。
    • 原作では最終的に装備者の意識を乗っ取り、魔獣として覚醒するが、アニメ版ではその設定は生かされていない。代わりに大樹フラグーンを恐れるという新たな設定が付加されている。
  • ゼロスの設定
    • 初登場の仕方が原作とアニメでは全く異なる。
    • 『NEXT』ではゼロスの本質である残虐性が殆ど描かれず、命令遂行の為に無関係な一般人を大量殺戮する場面(ディルス王都壊滅)が丸ごとカットされている。
    • 最終話で親切にも光の剣をガウリイへ返し、しかもリナは去りゆく彼に対して「もう行っちゃうの?」と名残惜しそうに言葉を投げ掛ける。原作においてリナとゼロスは、談笑しつつも腹の底では全く信用し合わない冷戦状態を保ち続けるが、『NEXT』のゼロスは「敵方に属しつつも憎めないキャラ」として立ち回る。
    • 続く『TRY』では敵であるヴァルガーヴを執拗に虐げたり、リナの命を取り引きに利用したりと、原作のゼロス像へと軌道修正した節が見受けられる。
  • セイグラムの設定
    • アトラスシティの事件では、同志ギオ=ガイアが不在な点を除けば大きな変更点は無し。但し再登場時は原作と異なり、ガーヴ直属の配下として行動し、対決場所も変更されている。
    • ズーマが登場しない影響で、半魔族(人と魔族の合成体)にはならず純魔族のままでいる。
    • ガーヴから力を授かって強化され、アニメ版に登場しないラルタークやラーシャートの代役を務める。
  • 高位魔族・中級魔族・下級魔族と言った魔族の序列が、所々で不明瞭となっている。強さが変更されたり存在自体を無しにされた純魔族が少なくなく、そうした設定変更が主な理由と思われる。
  • 原作小説の場合、事件の黒幕が誰か終盤まで分からないパターン、味方の一人が実は敵と言うパターンが目立つ。こうした推理小説的要素がアニメ版では希薄であり、当初から敵を敵として認定しているシナリオ変更部分が多々ある。本編第2巻のハルシフォム、第3巻のエリスは、アニメだと初登場時からリナ一行と対立している。第7巻、第8巻のフィブリゾは、正体発覚以前の出番が非常に増加し、同時に黒幕たる旨を匂わせる伏線も増えている。
  • 神滅斬(ラグナブレード)の効力が原作とは異なっている。
  • 原作にはない「リナはナメクジが苦手」という設定がある。
  • 原作では本編第一部の終盤で失うことになっている「光の剣」を、『NEXT』の該当部分では最後まで失わず、『TRY』において完全に手放す。(『NEXT』終了時に『TRY』製作が決定していて、ガウリイは光の剣が無いときついということもあり『NEXT』最終回でとりあえず残す事になった。)
  • 原作では竜族最強は魔王竜(デイモス・ドラゴン)だが、アニメでは古代竜(エンシェント・ドラゴン)が存在する。ただし、魔王竜は性質が獣に近い上、神より魔族にしたがっている節がある。また、古代竜は滅びた種族であり、現存する竜族の中で、知恵ある種族、神の眷属(原作小説中には竜族が神の眷属という記述はないが)としての最強竜族は黄金竜(ゴールデン・ドラゴン)アニメでは黄金竜(ゴールド・ドラゴン)である
  • 基本的にテレビアニメ版の雰囲気は原作の本編がベースとなっているが、『すぺしゃる』に近い雰囲気のギャグ主体のエピソードを集中的にやる時期がある(ギャグ月間)。これは本放送時の放送時期が8月前後であり、この時期に帰省等でこの部分を見られなくてもストーリーが分かるようにという配慮から作られたと言われる。
ゼルガディス=グレイワーズ(声:緑川光
凄腕の魔法剣士。魔剣士あるいは狂戦士と通称され、かなり有名でナーガや千の偽名も名前を知っていた。もとは敵で、先祖(曽祖父あるいは高祖父といわれている)である赤法師レゾの命令でリナを拉致するが、レゾに復讐する為リナを逃がしのちに仲間となる。かつてレゾに邪妖精(ブロウ・デーモン)と岩人形(ロック・ゴーレム)の合成獣(キメラ)にされており、薄緑色の石の様な硬い肌と針金のような髪を持つ異様な体を元に戻すために旅を続ける。レゾの一件後リナ達とは別れていたが、クロツ率いる邪神崇拝教団と「異界黙示録(クレアバイブル)」の写本を巡って争っている途中リナ達と再会し、リナ達と行動していれば元に戻る手がかりの方から飛び込んでくるため同行した。使う魔法は精霊魔術のみで高位の呪文を使うがアメリアに教わるまで「治療(リカバリィ)」を使えなかったところを見ると呪文のストックは少ないようである。多用する呪文は、武器に魔力をこめる「魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)」。その目立つ容姿とかつての悪行から、人目を避けるため人ごみの中では常にフードやマスクなどで自分の顔を隠しているが、そのことでかえって目立っているとも言われる。きわめてクールな性格だが意外と茶目っ気もあり、アニメ版ではリナ達によっていじられまくった。 NEXT7話では、湖竜を捕まえるため、船の碇としてリナ達に湖に2度沈められた挙句、アメリアの一言によりおっさんから人工呼吸を受け、また、エサ役となったガウリイの錘として再び沈められるという悲惨な目に合ったり、吹っ切れてノリノリで踊りながら歌ったり、自ら進んで女装のため化粧をしようとするなどしたが、大抵は自分の姿に嘆き終わることが多い(NEXT15話での最後の自虐的な呟きは声を担当した緑川のアドリブ)。周りの人間に非常識人が多いので、突っ込み役に回ったりすることも。名前を間違えられる事が多い(ガウリイの場合はゼガルディス、リナの場合はゼルディガス、アメリアの場合はゼディルガス)。
第一部のラストでリナ達と行動を別にし、第二部では名前しか登場していないが、その後の様子が外伝で描かれている。
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン(声:鈴木真仁
セイルーン王家の第一王位継承者フィリオネルの次女で、父に似ていない黒髪の美少女。「正義の味方はかくあらねばならない」等、正義に対する思い入れと思い込みが父親譲りで激しく、正義のためなら捨て身で突っ走るが、ところどころドライなセリフが見受けられる。セイルーンの巫女頭であり、アストラル系の精霊魔術や白魔術を得意とし黒魔術も高位のものが使える。また体術の腕も中々で、両拳に魔力を込める「霊王結魔弾(ヴィスファランク)」を用い、純魔族をどつき倒している。悪人を前にすると高いところに昇りポーズを決め、口上を述べた後飛び降りるが、何時も着地に失敗している。しかし、頑丈な身体の持ち主のようで着地に失敗しても直ぐに復活する。ちなみに猛烈な睡魔に襲われると立ったまま寝る事がある。セイルーンのお家騒動でリナと知り合い事件解決後『どこかで動いている何か』にリナが関わっていると感じ、それを見届けるためにリナと旅を始める。姉グレイシアがいるが、現在は行方不明(後述)。ゼルガディスとコンビを組む事が多く、TVアニメ版では原作以上に、彼との絡みの描写が目立つ。最強にして最大の必殺技として「勘違い」を持つ。
原作ではリナに対して呼び捨てで関係も対等であるが、TVアニメ版では「〜さん」付けに変更されている。また原作ではさしたる記述が見当たらぬものの、漫画『超爆魔道伝』やTVアニメ版では微乳リナと比較しての豊乳っ振りが、動画や台詞の端々にて表現されている(この設定については彼女は髪型がゼルガディスに似ており、アニメでは共演シーンも多いことから男性と間違えられることを制作者が危惧した可能性もある)。
第二部ではゼルガディス同様名前しか登場しない。事実上、男女4人の固定パーティであった上、ゼルガディスと同時にパーティーを抜けたこともあって、ファンからはゼルガディスとカップリングされやすい。
『スレイヤーズVSオーフェン』によれば、五色のスモークやライトアップになにやら思い入れがある模様。また、何着かのカラフルな衣装を常備しているらしい(いずれもスーパー戦隊シリーズのパロディ)。リナと出会う前の様子が外伝で描かれている。
シルフィール=ネルス=ラーダ(声:冬馬由美
サイラーグの巫女頭。長い黒髪の美人。言葉使いは丁寧だが、さらりときついこと言ったり、子供の頃に「祝福の剣ブレス・ブレード」を隠したことを気にしてなかったりなかなかいい性格をしている。かつてサイラーグで起きた事件との関係で、ガウリイとは本編以前から面識がありガウリイに好意を抱いている。白魔術を得意としているが何故か「竜破斬(ドラグ・スレイブ)」を使える(アニメでは花嫁修業として修得したと嘯く)神託を授かる能力がありリナに「重破斬(ギガ・スレイブ)」が世界を滅ぼしかねない物だと教える。コピー・レゾによって町の人間が抱きこまれ、孤立していたところにゼルガディスに会い、ゼルガディスと共にレゾを暗殺しようとするが失敗、逃げている途中リナ達と合流する。サイラーグが壊滅した後はセイルーンの親戚の元に身を寄せる。なお彼女はセイルーンの「第一王位継承者」に幻想を抱いており、この時「実物」と対面して激しいショックを受け、寝込んでしまった(その為、セイルーンで起こった一連の騒動には登場しない)。その後、フィブリゾによって再現されたサイラーグの噂を聞き、真偽を確かめに行く途中に、リナ達と再会する。アニメでは、攻撃呪文が苦手で、行使可能な攻撃呪文は、精霊魔術である「炎の矢(フレア・アロー)」の小型版(リナ曰くにんじんフレア・アロー)程度と言う設定がある。
ルーク
凄腕の魔法剣士。第二部以降に登場し、ミリーナと共に旅をしている目つきの悪い黒髪短髪の宝捜し屋(トレジャーハンター)。髪の色は本来赤だが、ミリーナが嫌がったため黒く染めていた。ミリーナに好意を抱き、常にアプローチしているが冷たくあしらわれる。自称「ミリーナの愛のドレイ」だが、リナ曰く「ただのドレイ」。リナ並みに口が悪く「からかえる相手は徹底的にからかう」ためよくリナと口喧嘩をしている。ベゼルドにあるという魔力剣を探している途中リナ達に出会いザイン達に対抗する為手を組む。事件解決後リナ達と別れるが、その事件で魔族や人魔と因縁ができ、それらが起こした事件に関わり、行く先々でリナ達と出会う。黒魔術を得意とし、赤眼の魔王の力を借りて呪力を赤い剣にする「魔王剣(ルビーアイ・ブレード)」という呪文を駆使する(シェーラが見たのは初めてといっていることからルーク以前に使い手がいた可能性がある)。また、それによる魔力の消費量が激しいことから、リナと同等以上の魔力容量(キャパシティ)を持っている可能性もある。当初は魔風を発動させる無銘の魔力剣を使っていたがソラリアでベルギスに折られ、その後は呪文を吸収・放出できるという魔力剣(リナ命名「吸魔の剣」)を使用していた。それらを研究して使えるようになったのか、元から使えたのかは不明だが、呪文を物に蓄えることができる(これについては使ったのがミリーナの死後なので魔王としての能力が既に覚醒し始めていた可能性もある)。裏社会で生きてきたという暗い過去があるが、ミリーナと出会ってからは足を洗い、現在の明るいお調子者のような性格になる。
実は彼の心の奥には七体に分けられたシャブラニグドゥの一体が封印されており、ミリーナの死をきっかけに人魔を生み出した人間、小細工をして人魔と因縁を作った魔族、そんな両者を存在させている世界を憎み自分の中の魔王の存在に気づき望んで魔王を受け入れる。そして世界を滅ぼすか、自分が滅びるか答えを出す為、サイラーグに自分を倒すこともできる世界を創り、リナとガウリイに戦いを挑む。
餓骨杖
その名のみを伝説に残す、魔王の武器。魔王自身の一部で魔王がいる限り破壊されても再生できる。棍のような杖で、その片端に、任意に赤ん坊の頭ほどの大きさをした赤い宝玉を出現させ、赤い宝玉を柄にもつ剣へと変化する。
ミリーナ
凄腕の魔法戦士。銀髪をポニーテールにしたやや無表情な美人。第二部以降にてルークと共に旅をしている宝捜し屋(トレージャーハンター)。常に冷静沈着で冷たいツッコミをルークに入れる。ルークにアプローチされても無視し続けているが、本編12巻のリナとのやりとりからして彼女もルークに対して好意を持っているようである。赤毛は好きじゃないらしい。ルーク同様ベゼルドにあるという魔力剣を探している途中リナ達に出会いザイン達に対抗する為手を組む。事件解決後リナ達と別れるがその事件で魔族や人魔と因縁ができそれらが起こした事件に関わり行く先々でリナ達と出会う。アストラル系の精霊魔術を得意とし、精霊魔法最強の「崩霊裂(ラ・ティルト)」など強力な呪文を使うが、味方のサポートやコンビネーションを中心に戦うことが多い。リナも知らない呪文や「翔封界(レイ・ウイング)」の速度強化など隠し技が多く剣技もゾードやデーモン化したジェイドと戦えていることからかなりのものである。派手な呪文を好むリナとは対照的に、堅実な戦い方をする。多用する攻撃呪文は、魔族にも通用し、貫通力が高く攻撃にも牽制にも向いている精霊魔法の「螺光衝霊弾(フェルザレード)」。
セレンティア・シティでゾードの毒を受け、寺院の権力抗争の煽りで満足な治療を受けられず、ルークに「人を嫌いにならないで」と言葉を残し命を落とす。セレンティア・シティ共同墓地に眠る。彼女の身に降りかかった悲劇が、ルークの中に眠っていた魔王を呼び覚ますきっかけになってしまう。
ミルガズィア(声:大倉正章
最も知恵の有る竜、黄金竜(ゴールデン・ドラゴン)の長老。かつての降魔戦争時の生き残りであり、当時のゼロスを知る竜族。精神世界の干渉力を増幅する「呪霊鎧(リチュアル・アーマー)」を使い、並みの純魔族程度では太刀打ちできない実力を持つため彼がいれば、下位魔族相手なら、リナ達は何もしないで見ていても問題ない。降魔戦争の折に右腕を失っており、現在は義手をつけている。この義手はドラゴンの技術と知識により作られた非常に精巧な物で、その動きは装着している本人ですら義手であることを忘れてしまうほどである。必要に応じて人間の姿(かなり美形の中年男性)になることが出来る。第一部ではリナを「異界黙示録(クレアバイブル)」がある場所に案内した。第二部では魔族の動きを調査している途中でリナ達に会い、協力を依頼し一緒に行動する。常に真顔で時折被害甚大な精神破壊もののギャグを放つが、竜族やエルフには面白いらしく「愉快なミルさん」と呼ばれているらしい。ルークからは親父ギャグドラゴンと呼ばれる。ゼロスを恐れているが、リナの言動を真に受けてゼロスを「パシリ」呼ばわりした事もある。原作小説中において、ガウリイから再三『でっかいトカゲの暇な人』と呼ばれるが、本人は嫌がっている。

人物・性格

「世界を見てこい」という姉の一言で旅に出た、自称、剣士にして美少女天才魔道士。物語開始時は15歳で、本編では物語の途中で16歳になり、その後2年近く経ったので2部終了時点で17、8歳。長い栗色の髪を持ち、普段はバンダナで隠している額に2つのほくろを持つ、見た目はかわいい少女。

だが、「自覚すれども反省せず」、「悪人に人権はない」をモットーとし、懐がさみしくなると趣味と実益を兼ねて盗賊のアジトを襲撃して路銀を稼ぐ(盗賊いぢめ)など、ぶっ飛んだ性格をしているが、仲間に対しては筋を通そうとする、ナーガにたかられ、おごるなど面倒見のいい面もある。

そのため「盗賊殺し(ロバーズ・キラー)」の通り名があり、壊滅させた盗賊団は数千にも上るとうわさされている(これは本人によれば誇張であり「桁がひとつ多い」との事)。

[編集] 通り名・噂

ドラゴンまたいで通る[1]」より「ドラまた」リナとも呼ばれている[2]。その他、沢山の悪い意味での通り名[3]を持ち、『本当の年齢は数百歳、巨城を一撃で粉砕できるほどの呪文を連打できる』『額から触角(触手?)が伸びてハエを捕食する[4]』『口から怪光線を発射して悪人を一掃する』等といった噂もあちこちで囁かれている。さらに『命にかかわる危険な生物ベスト百』という本や『友達にしたくない人物ベスト10』というランキングに載っていたり、『魔竜王が、人間の魂を狩り集めるために人の姿に変化しており、ある程度ダメージを与えると、巨大な竜になる』、『巨大な体格と薄青い肌、額に生えた小さな角を前髪で常に隠しており月のない夜しか活動しない』(某国の諜報員による綿密な調査の結果)と最早人間扱いされていない場合も。

もっとも、怒るより先に、人に攻撃呪文や蹴りを放ち、魔法実験で森を消し飛ばしたり、八つ当たりで近くの山やドラゴンに「竜破斬(ドラグ・スレイブ)」をかまして地形を変えたり、自分のやった犯罪を人になすり付けたり、依頼料の少なさに腹を立てて世界を滅ぼしかけたり[5]しているのでこうした噂が立つのもしかたのないことだが。本人も「根も葉もなくはない噂」とある程度は言われても仕方がないと思っているようだ。

こうしたことから悪人の間では名前が知れ渡っており、リナが名前を名乗ったとたんに泣いて謝ったり、必死に命乞いをしたり、あるいは恐怖からかいきなり棒読みお子様口調になった盗賊やリナの名前を悪口に使って絶交された人間がいる。稀に本人がこの悪名の高さを利用して相手を威圧する場合もある。また、リナが仲を取り持とうとしたカップル達がことごとく通常の三倍近いスピードで破綻している為、ゼフィーリアでは、「赤い糸切りのリナ」と呼ばれ、縁切りエキスパートとして縁切り業界で名を馳せているらしい。

[編集] 容姿

体型や胸に自信がなく、ナーガからは「大平原の小さな胸」等と不名誉なあだ名を付けられている。しかしイラストに起こされた彼女の大きさで小さいとなると、立場のない女性が多くなる程度の大きさはある[6]。この原因は当時の編集が巨乳好きだったためらしい[7]。ただ、あらいずみるいの手によるキャラは総じて胸が大きいので、平均値自体が現代日本のそれより大きいとも言える[8]。なお、『スレイヤーズVSオーフェン』ではキースにまで「ひらべったいひと」呼ばわりされている(初出時は「ちっちゃいひと」だった)。その体型に似合わず食べ物にがめつく大食らいで、アニメ版ではそれが特に強調されている。

[編集] 魔法・技能

人間としては尋常ならざる魔力容量(キャパシティ)を持ち、一般に最強の攻撃呪文とされドラゴンすら一撃で葬る事のできる「竜破斬(ドラグ・スレイブ)」さえもいとも容易く操る等、黒魔術に関する腕は超一流で、さらに精霊魔術にも精通している。そして「重破斬(ギガ・スレイブ)」というオリジナルの術を編み出す等、魔法面では天才と自称するに足りる才能を有する。ただし、本人の好みに合わない為、儀式魔術や召喚術のレパートリーは少ない。

また、剣士としての腕前もかなりのものであり、魔法無しでも平均的な力量の剣士にひけは取らないが、本編では敵味方共にリナ以上の使い手が多く、剣技で活躍することは少ない。ズーマとの戦いで剣技の力量を上げる必要性を感じ、ガウリイから剣術を教わっている。

かなりの推理力と洞察力をもつが、偏見や思い込みから見当違いの推理をすることもある(初期にガウリイから「お前さんのスルドイ推理ってのは当たったためしがない」といわれたことも)。姉に仕込まれた家事の腕はプロ級で、本職のメイドも顔負けである。さらにドラゴン語やゴブリン語を話す事ができ(ただし相手にはかなり訛って聞こえるらしい)、料理をゆっくり食べればその料理に毒が入っているかどうかも分かる。怪談やナメクジ(アニメ版NEXTのみの設定)、寒さが苦手。

魔道士協会から名誉の証である「称号の服(ディグリー・ローブ)」と、その称号の色を送られている。色はピンク。リナ自身にとっては触れて欲しくない過去である。

[編集] 装備

バンダナ
  • 黒竜の髭をなめして織りあげられており、三流戦士のなまくら剣なら、受け止められるくらいの強度がある。
  • 裏側に、小さな宝石の護符が一つはりついており、絶えず額を圧迫して、呪文を唱える時には、そこを精神の集中点としている。
ショルダー・ガード
  • ズーマにショルダー・ガードを砕かれ、ヴェゼンディ・シティで購入したもの。
  • つやのない黒地に、金の縁取り。左右にひとつずつはめ込まれた宝石の護符。材質は不明で大ガメの甲を削りだしたのと似ているが、手触りなどが微妙に違う。
  • えんさいくろぺでぃあ スレイヤーズ によれば魔力を増強させる効果があるらしい。
魔血玉(デモン・ブラッド)
  • 4つの呪符(タリスマン)から出来ており、それぞれに四界の魔王の宝玉がついている。右手に青い「蒼穹の王(カオティックブルー)」の血玉。左手に白い「白霧(デス・フォッグ)」の血玉。腰に黒い「闇を撒くもの(ダーク・スター)」の血玉。胸元に赤い「赤眼の魔王(ルビーアイ)」の血玉、アニメでは宝玉の色は全て赤。
  • 元々はレイ=マグナスの持ち物で、ゼロスが拝領して[9]人間のフリをする為に使用していたが、リナに強引に買い取られる[10]
  • これらは完全なる賢者の石であり、四つの呪符を胸の前で正十字になるようにして、増幅の呪文を唱えると、術者の魔力容量を増幅させる。なお、最終巻で血玉を対価に異界の魔王の呪文を使った為、全て砕けてしまった。

[編集] その他

天敵は姉ルナで、「故郷(くに)の姉ちゃん」と呼び非常に恐れている。出身は「手加減一発、岩をも砕く」(リナ談)と言われる猛者揃いのゼフィーリア王国の首都ゼフィールシティ。リナのぶっ飛んだ性格は家族及びこのお国柄によって育まれたものらしい(なお、彼女の魔力容量の高さは「赤の竜神の騎士」の近親者である事による影響と思われる)。

魔王の欠片2体、魔王の腹心2人、神官1人、将軍2人と多数の高位魔族に滅びるきっかけを与えた(あるいはリナ自身が倒した)人物であり、また魔王の腹心5人全員に会った最後の人物でもあり、同世代以降の魔道士からは「魔を滅する者(デモン・スレイヤー)」の二つ名で呼ばれる。

[編集] 脚注


かつて魔獣ザナッファーを倒した「光の剣の勇者」の末裔で超一流の剣士。主人公・リナと同じく、本編の全巻に渡って登場する。

盗賊に絡まれたリナを助けたのがきっかけで、リナの保護者を自称し一緒に旅を続ける。

[編集] 人物

魔術の素養は無いが、それを補えるほどの凄腕の剣士。剣士として平均より上のリナでさえ離れて見て何とか太刀筋がわかるほどの腕前を持ち、容姿は金髪碧眼の美形に属する。しかしながら、物事に拘らない、戦闘以外の万事に疎い人物とされており、また深く考えることを放棄している節もある。


もともとは、それほど頭は悪くないという設定だったが、読者に世界観を説明するため、リナに質問する場面を何度も挿入した結果、「魔法関連に疎い」という設定が変質しこのような性格になったとも言われている。 もっとも、つぶてや足技などの小技を効かせたり、リナの操る魔術と連携させるなどといった、戦闘時のガウリイの行動から見たところ、彼はどちらかといえば戦術レベルでの頭脳派。戦略レベルでの頭脳派のリナと両翼を担うことが出来る。彼がリナから天才剣士と目される一因である。

身体能力が人並み外れて発達しているようで、「野生のケダモノなみに」勘が鋭いともされており、リナ達を驚かせる発言をする事も多々ある。 リナにも感じとれない気配を察知し、根拠もなくゼロスの正体を見破ってもいた。さらに視力も並外れて良く、竜族やエルフにも見えない遠くを見ることができる。また、ピーマンが嫌いなので誤って食べてしまった時に起こった出来事は記憶しているようである。本編6巻以降リナに剣術を教えている。酔っぱらっても普段とまったく変わらないように見える。保護者と言いつつ普段はリナの方が主導権を握っているように見えているが、時を応じて年上者らしい貫禄で、励ましたり叱ったり[1]しているようである。


ピントのズレた無邪気な発言を装い、他人をからかう事を楽しんでいる節もあり、そのからかいの犠牲者たるや、相棒のリナ=インバースのみならず、ゼロスを筆頭に敵方の魔族達や黄金竜のミルガズィアという層々たるメンバーが並ぶことから、その度胸[2]の程は測り知れない。 また、彼のこの、『ピントのズレた』発言は、TVシリーズでは『言葉遊び』的な発言へと意図的に改変されてしまったため、『ものを知らない』=『くらげ頭[3]』のイメージが定着することとなった。

なお、本職は原作者から『天職』と太鼓判を押された傭兵なのだが、そのくらげ頭っぷりからリナに「自分が傭兵だって事忘れてるんじゃないか」とも言われている。

[編集] 武器

第一部のラストで伝説の武器「光の剣」(正式名称:烈光の剣<ゴルン・ノヴァ>)を冥王に奪われ失ったため、第二部当初は物理攻撃が通じない高位魔族に対してはほとんど戦力になっていなかった。ソラリアで正体不明の魔力剣を手に入れ、覇王との戦いで伝説の武器であり異常なまでの切れ味をもつ「斬妖剣<ブラスト・ソード>」だと知る[4]

光の剣
  • 「伝説の剣」の一つ。正式名称は「烈光の剣<ゴルン・ノヴァ>」で、異界の魔王・闇を撒くもの(ダーク・スター)の武器で分身、一部でもあり、リナたちの世界に引き込んで人間に使えるようにしたもの。代々、ガウリイの家に家宝として受け継がれてきた。
  • 普段は偽装用の金属の刃をつけており、光の剣の部分は、柄のみ。「光よ!」という言葉と共に発動、光を放出して光の刃が生まれ刀身となり、物質的な破壊力と、相手の精神そのものを断ち切る、という性質を持つ。偽装用の刃もかなり質の良いものらしく、ガウリイはこれで金貨や敵の剣を一刀両断にしている。
  • 人の意志力を、剣の刃という形に具現化するもので破壊力は、使い手の意志力に比例する。呪文を収束・増幅するため、攻撃呪文を上乗せして、魔力の刃を形成することができる。
  • 冥王に捕まった際に奪われ異界へと返された。


斬妖剣 (ブラスト・ソード)
  • 「伝説の剣」の一つ。薄紫に輝く刀身で、周囲の魔力を糧としそれを切れ味に転化する剣。その一撃は魔王竜 (ディモス・ドラゴン)さえも切り裂くと言われる。
  • 本気で見境なしの切れ味で鞘におさめることもできず、伝説の名剣というより、切れ味だけが優先しまくった、ただのおマヌケアイテムとリナに評されている。
  • だれかがそのつかえなさを何とかするため、刀身を硬度の高い鋼を巻いて切れ味を抑え第二の刀身としていた。ソラリアでベルギスが持っていた魔力剣の一つで、しばらく正体不明のそこそこの魔力剣として使われていたが、覇王に第二の刀身を砕かれ本来の姿に戻るが危険なので、ミルガズィアが切れ味を鈍らせる紋様を描いて切れ味を抑えている[5]

[編集] その他

本編第1巻でリナと出会う前に、リナの父らしき人物と出会っている(『すぺしゃる』第21巻収録の外伝)。本編第15巻の言動からして、実家はエルメキアだと思われる。また、劇場版第1作ではラウデイ=ガブリエフと名乗る、過去の時代の少年が「光の剣」を所有しており、彼の一族と推測される。

[編集] 脚注

  1. ^ 盗賊狩りを彼に見咎められそうになったリナが、『説教キャンセル』を目論んだことから、彼は意外にも小言が長いのかも知れない。
  2. ^ 非常時における彼の度胸、度量は、ともに人並み外れており、出会ってからまだ10日足らずにしかならない連れのリナに、自分の身を守る唯一の手段であった魔法剣を、魔王シャブラニグドゥ面前で貸し与えるという策に出たこともある。
  3. ^ 主にアニメで多用された「くらげ並みの記憶力」の意。原作上では、本編5巻のナレーションで一度だけ『ただし頭はクラゲ並』と評されたが、これが彼の記憶力に対する揶揄かどうかは不明。アニメとは異なり、原作での彼の脳みその中身はクラゲ、ミジンコの他に、マカロニ、ヨーグルト等の白色系の食物や、ふやけたワカメ等のふにゃふにゃした物体に例えられることが多い。アニメではリナがガウリイを罵倒する際に『クラゲ』を多々使用しているが、原作ではそういった記載は無く、また、リナの罵倒自体も殆ど無い。(スリッパや飛び蹴りといった暴力の行使と共に用いられている『ツっこみ』は、原作では『○×め!』といった語彙では無く、『△×するな!』といった命令形を取ることが多いようである)
  4. ^ なお、アニメNEXTでは光の剣はゼロスよりラストで返してもらったが、次のTRYのラストで手放している(正確にはもとの在るべきところへ変換するため、シーリウスに渡した)。
  5. ^ それでもすさまじい攻撃力は変わらず、さらにガウリイの腕も相まって、ほぼ最強の剣となっている。

    かつて魔獣ザナッファーを倒した「光の剣の勇者」の末裔で超一流の剣士。主人公・リナと同じく、本編の全巻に渡って登場する。

    盗賊に絡まれたリナを助けたのがきっかけで、リナの保護者を自称し一緒に旅を続ける。

    [編集] 人物

    魔術の素養は無いが、それを補えるほどの凄腕の剣士。剣士として平均より上のリナでさえ離れて見て何とか太刀筋がわかるほどの腕前を持ち、容姿は金髪碧眼の美形に属する。しかしながら、物事に拘らない、戦闘以外の万事に疎い人物とされており、また深く考えることを放棄している節もある。


    もともとは、それほど頭は悪くないという設定だったが、読者に世界観を説明するため、リナに質問する場面を何度も挿入した結果、「魔法関連に疎い」という設定が変質しこのような性格になったとも言われている。 もっとも、つぶてや足技などの小技を効かせたり、リナの操る魔術と連携させるなどといった、戦闘時のガウリイの行動から見たところ、彼はどちらかといえば戦術レベルでの頭脳派。戦略レベルでの頭脳派のリナと両翼を担うことが出来る。彼がリナから天才剣士と目される一因である。

    身体能力が人並み外れて発達しているようで、「野生のケダモノなみに」勘が鋭いともされており、リナ達を驚かせる発言をする事も多々ある。 リナにも感じとれない気配を察知し、根拠もなくゼロスの正体を見破ってもいた。さらに視力も並外れて良く、竜族やエルフにも見えない遠くを見ることができる。また、ピーマンが嫌いなので誤って食べてしまった時に起こった出来事は記憶しているようである。本編6巻以降リナに剣術を教えている。酔っぱらっても普段とまったく変わらないように見える。保護者と言いつつ普段はリナの方が主導権を握っているように見えているが、時を応じて年上者らしい貫禄で、励ましたり叱ったり[1]しているようである。


    ピントのズレた無邪気な発言を装い、他人をからかう事を楽しんでいる節もあり、そのからかいの犠牲者たるや、相棒のリナ=インバースのみならず、ゼロスを筆頭に敵方の魔族達や黄金竜のミルガズィアという層々たるメンバーが並ぶことから、その度胸[2]の程は測り知れない。 また、彼のこの、『ピントのズレた』発言は、TVシリーズでは『言葉遊び』的な発言へと意図的に改変されてしまったため、『ものを知らない』=『くらげ頭[3]』のイメージが定着することとなった。

    なお、本職は原作者から『天職』と太鼓判を押された傭兵なのだが、そのくらげ頭っぷりからリナに「自分が傭兵だって事忘れてるんじゃないか」とも言われている。

    [編集] 武器

    第一部のラストで伝説の武器「光の剣」(正式名称:烈光の剣<ゴルン・ノヴァ>)を冥王に奪われ失ったため、第二部当初は物理攻撃が通じない高位魔族に対してはほとんど戦力になっていなかった。ソラリアで正体不明の魔力剣を手に入れ、覇王との戦いで伝説の武器であり異常なまでの切れ味をもつ「斬妖剣<ブラスト・ソード>」だと知る[4]

    光の剣
    • 「伝説の剣」の一つ。正式名称は「烈光の剣<ゴルン・ノヴァ>」で、異界の魔王・闇を撒くもの(ダーク・スター)の武器で分身、一部でもあり、リナたちの世界に引き込んで人間に使えるようにしたもの。代々、ガウリイの家に家宝として受け継がれてきた。
    • 普段は偽装用の金属の刃をつけており、光の剣の部分は、柄のみ。「光よ!」という言葉と共に発動、光を放出して光の刃が生まれ刀身となり、物質的な破壊力と、相手の精神そのものを断ち切る、という性質を持つ。偽装用の刃もかなり質の良いものらしく、ガウリイはこれで金貨や敵の剣を一刀両断にしている。
    • 人の意志力を、剣の刃という形に具現化するもので破壊力は、使い手の意志力に比例する。呪文を収束・増幅するため、攻撃呪文を上乗せして、魔力の刃を形成することができる。
    • 冥王に捕まった際に奪われ異界へと返された。


    斬妖剣 (ブラスト・ソード)
    • 「伝説の剣」の一つ。薄紫に輝く刀身で、周囲の魔力を糧としそれを切れ味に転化する剣。その一撃は魔王竜 (ディモス・ドラゴン)さえも切り裂くと言われる。
    • 本気で見境なしの切れ味で鞘におさめることもできず、伝説の名剣というより、切れ味だけが優先しまくった、ただのおマヌケアイテムとリナに評されている。
    • だれかがそのつかえなさを何とかするため、刀身を硬度の高い鋼を巻いて切れ味を抑え第二の刀身としていた。ソラリアでベルギスが持っていた魔力剣の一つで、しばらく正体不明のそこそこの魔力剣として使われていたが、覇王に第二の刀身を砕かれ本来の姿に戻るが危険なので、ミルガズィアが切れ味を鈍らせる紋様を描いて切れ味を抑えている[5]

    [編集] その他

    本編第1巻でリナと出会う前に、リナの父らしき人物と出会っている(『すぺしゃる』第21巻収録の外伝)。本編第15巻の言動からして、実家はエルメキアだと思われる。また、劇場版第1作ではラウデイ=ガブリエフと名乗る、過去の時代の少年が「光の剣」を所有しており、彼の一族と推測される。

    [編集] 脚注

    1. ^ 盗賊狩りを彼に見咎められそうになったリナが、『説教キャンセル』を目論んだことから、彼は意外にも小言が長いのかも知れない。
    2. ^ 非常時における彼の度胸、度量は、ともに人並み外れており、出会ってからまだ10日足らずにしかならない連れのリナに、自分の身を守る唯一の手段であった魔法剣を、魔王シャブラニグドゥ面前で貸し与えるという策に出たこともある。
    3. ^ 主にアニメで多用された「くらげ並みの記憶力」の意。原作上では、本編5巻のナレーションで一度だけ『ただし頭はクラゲ並』と評されたが、これが彼の記憶力に対する揶揄かどうかは不明。アニメとは異なり、原作での彼の脳みその中身はクラゲ、ミジンコの他に、マカロニ、ヨーグルト等の白色系の食物や、ふやけたワカメ等のふにゃふにゃした物体に例えられることが多い。アニメではリナがガウリイを罵倒する際に『クラゲ』を多々使用しているが、原作ではそういった記載は無く、また、リナの罵倒自体も殆ど無い。(スリッパや飛び蹴りといった暴力の行使と共に用いられている『ツっこみ』は、原作では『○×め!』といった語彙では無く、『△×するな!』といった命令形を取ることが多いようである)
    4. ^ なお、アニメNEXTでは光の剣はゼロスよりラストで返してもらったが、次のTRYのラストで手放している(正確にはもとの在るべきところへ変換するため、シーリウスに渡した)。
    5. ^ それでもすさまじい攻撃力は変わらず、さらにガウリイの腕も相まって、ほぼ最強の剣となっている。
 
リナ=インバース Lina Inverse
悪人に人権はない、がモットーの自称美少女天才魔道士。竜破斬(ドラグ・スレイブ)などの黒魔法を得意とする本編の主人公。

ガウリィー=ガブリエフ Goury Gabriev
美形で長身の凄腕剣士だが、頭の中味はスライム並の自称「リナの保護者」。先祖代々から伝わる伝説の「光の剣」を所有。

ゼルガディス=グレイワーズ Zelgadiss Graywords
ブロウ・デーモンとキメラの合成人間で、崩霊裂(ラ・ティルト)などの精霊魔法に長けた魔剣士。『無印』では当初リナと敵対する。

アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン Ameria Will Tesla Saillune
セイルーン王国の第2王子、フィリオネルの次女で白魔法の使い手。正義オタクで、思いこんだら一途に突き進むのは父親ゆずり。

ゼロス
自称謎のプリースト。
その実体は、獣王ゼラス=メタリオムが作り出した高位魔族。冥王フィブリゾの世界破滅計画のために暗躍する。